観葉植物
与太郎の妄想独り言

2017-10

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伝えたい事 ?「はやぶさ」番外・宇宙開発四方山話

祝地球帰還確定!

地球帰還まであと一週間となり、ますます目が離せない小惑星探査機「はやぶさ」。
先日6月5日午後1時44分、「はやぶさ」はTCM-3と呼ばれる細密誘導を無事終了しました。
これをもって「はやぶさ」は、オーストラリアのウーメラ砂漠に向かう軌道に乗りました。
「はやぶさ」は地球に帰ってきます。
日本時間6月6日午前9時現在、「はやぶさ」は地球から3,256,330kmの距離にいます。
最後にもう一度細密誘導を行って、確実に回収ポイント近辺への軌道修正が行われます。
最後の事を思うと複雑な気持ちですが、6月13日には南の空に向かって声を掛けたいと思います。
「おかえり」と「ありがとう」を。

さて少々遡って5月21日午前6時58分22秒、H??A17号機が無事打ち上げられました。
金星探査機PLANET-C「あかつき」と小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(以下イカロス)」。
そして相乗りの4機の小型副衛星たち。
全て正常に放出され、「あかつき」は一路金星に向けた軌道に無事に乗ったようです。
同じく金星を目指す予定の「イカロス」は、先にやるべき事があります。
それは、その身に纏った「帆」を展開する事。
今まで何度か挑戦しながらも、一度も成功した事の無いソーラーセイル。
世界で初めての偉業に挑みながら、「あかつき」の影に隠れてあまり話題にされていません。
今回の俺得記事は、そんな「イカロス」にスポットを当てた番外編になります。
「イカロス」の技術実証にどんな意味があるのか、少し語って見たいと思います。



目先の利益ではなく、豊かな未来のために。








まずは「イカロス」の概要を、少し説明しておきましょう。
何よりも理解しておいてほしいのは、「イカロス」は「探査機」ではないと言う事です。
「イカロス」は技術を立証するための「実証機」です。
目指しているのは、世界初の「ソーラーセイル単独による惑星間航行の実証」です。

太陽の光を帆に受けて、その圧力を推進力にして航行する技術が「ソーラーセイル」です。
「イカロス」以前にも何度か挑戦した事はありましたが、一度も成功した事の無い技術です。
その理由は一番最初の難関、「帆の展開」に成功した事が無いんです。
以前は支柱(マスト)を広げたり伸ばしたりして、帆を展開する仕組みが使われていました。
しかし帆が絡まったり、マストが引っかかったりで、最後まで展開できたことが無いんです。
「イカロス」では、帆の展開方式が変わりました。
新開発の帆は厚さわずかに7.5マイクロメートルしかありません。
髪の毛の太さが100マイクロメートルだと言えば、その薄さが理解できるでしょう。
そして帆の展開と展張にはマストを使わない、スピン展開方式になりました。
帆の先端に重り(先端マス)を付け、衛星本体を回転させることで帆を引き出して展開・展張させる方法です。
このため、帆の展開と保持にマストが不要になりました。
構造が単純になれば、故障の不安も減って成功率が格段に高くなります。
現在「イカロス」は帆を引き出す一次展開を行っている真っ最中。
おおよそ60%程度の進展率と言ったところです。
今後も「イカロス」の様子を見ながら、慎重に展開を実施して行くようです。
帆の展開を終えた「イカロス」の雄姿を見てみたいものです。

さて「イカロス」のミッションはソーラーセイルの実証がメインですが、それだけではありません。
もう一つ、極薄膜太陽電池に寄る発電・電力供給があります。
「イカロス」の帆には薄膜太陽電池が張り付けられています。
こちらも厚さは25マイクロメートルという薄さ。
この薄膜太陽電池での発電実証と、大電力供給技術の確立を目的としています。
「イカロス」が「小型ソーラー電力セイル実証機」と呼ばれるのは、このためです。
将来的にはイオンエンジンを積んだハイブリッド航法の電力供給技術の確立を目指します。
そうなれば現在よりも少ない燃料でより遠くへ、より精密な観測機器を積んだ探査機を飛ばす事が出来る。
将来の深宇宙探査に必要な航法技術のパイオニアになるための挑戦です。

さて「イカロス」が目指す技術は、大まかに以上の二点でほとんどです。
興味の無い向きからは「こんなことして何になるのか?」と言う声が聞こえてきそうです。
事実「こんなことしてる場合じゃない」と言う声が、割と身近から聞こえまして。
その声に言いたい事が今回の本題。
ここでは俺の趣味で宇宙開発ばかりを言っていますが。
技術開発はどんな事であれ「無駄な事など一つもない」んです。
「イカロス」が行っている技術実証は、宇宙開発がメインの内容です。
これは今ではなく、今後必ず必要になって来る技術です。
日本には『資源』がありません。
特に燃料資源ともなれば、国外に頼らなければどんなに頑張っても国を維持できません。
そんな日本が自力で資源を手に入れるには、宇宙からしかありません。
宇宙資源開発は日本のみならず、地球規模で必ず必要になる時代がやってきます。
それも「近い将来に」です。
既に地球資源は枯渇に向けてのカウントダウンが始まっています。
このままでは資源を巡っての争いが起きてもおかしくない未来しか残されていません。
そうならないためにも、宇宙資源開発は世界レベルでの急務でもあると思います。
そんな時代がやって来た時。
宇宙開発に必要な技術を持っていなければ、日本はまた世界に向かって尾を振る国になってしまいます。
「日本にも譲って下さい」・「日本にも分けてください」と頭を下げるだけの国になってしまいます。
しかし「世界一の技術と人材」を持っていればどうでしょう。
自国に必要な資源を自力で採取するだけじゃない。
他国よりも高効率で採取した高品質の資源は、世界に向けた「商品」になります。
「日本の資源はどこよりも高品質です。値段は他国と同じです。」
世界へ頭を下げて「売って下さい」・「貸して下さい」とお願いするだけの国じゃない。
世界に胸を張って「お譲りします」と言える商品を持つ国になれる。
そのために必要にになる技術を確立するために、宇宙開発を行っているんです。

よく「ロケットなんて日本が打ち上げなくてもいいじゃないか」と言った声を耳にします。
衛星の打ち上げも含めて、他の国(曰くアメリカ)に頼めばいいじゃないか、と。
一理あるように聞こえますが、大きな間違いです。
解りやすく、気象観測の要である「気象観測衛星ひまわり」を題材にしてみましょう。
故障してからでは遅いので、代替わりは運用途中で行われるのが常です。
富士山レーダーがあった頃ならいざ知らず。
現在の日本の気象観測は「ひまわり」が一手に引き受けています。
万が一「ひまわり」に異常があれば、天気予報そのものが出来なくなります。
そんな事にならないように、運用途中で代替わりが行われる訳です。
これは日本が独自にロケットを打ち上げる技術をもっているから出来る事です。
もし他国に打ち上げを依頼しなければならなかったとしたら、一体どうなるのか?
まず打ち上げ費用が跳ねあがります。
国際宇宙ステーション(ISS)への打ち上げがいい例ですね。
次の打ち上げを最後に、スペースシャトルは現役から引退します。
今後ISSへの有人飛行は、ロシアのソユーズが一手に引き受ける事になります。
それに伴って、ソユーズの有人打ち上げ費用がいきなり倍近くに跳ね上がりました。
独占市場となってしまったため、誰も文句が言えません。
日本がロケットを打ち上げられなくなれば、これと同じ事が起きます。
自国で打ち上げた方が安く済ませられるのに、その技術が無いために高い費用が必要になってしまう。
また実際に打ち上げてもらうまで、何年も順番待ちを強要される恐れもあります。
必要な時に必要な衛星が打ち上げられない。
更に万が一の事があった時。
「ひまわり」が使えなくなったとして、次の衛星が打ち上げられるまで他国の衛星を借りる事になります。
これももちろんタダではありません。
かといって安い物を選ぶ等と言う余裕はありません。
不当に高い値段を提示されても、支払う以外の選択肢はありません。
何と言っても「明日の天気さえ分からない」のでは、国民の生活に支障が出ます。
台風の接近が観測できなくなれば、半世紀以上前の惨事が再び起こる可能性だって否定できません。
「洞爺丸」を筆頭とする災害は、気象観測技術がなかったから起きた悲劇です。
自国で出来れば、「自分達の都合」に合わせて「安く」しかも「確実に」できることです。
今の日本にはその技術と、それを生かす人材がきちんと揃っています。
それら技術を成長させて、次の世代の人たちに引き継いで発展させていく事。
宇宙開発を筆頭にした技術開発とは、そう言う意味合いのものです。
これは今すぐに実を結ぶものではありません。
何年も、時には何十年も掛けて育て上げて行くものです。
それを止めてしまったら。
日本には何も残りません。
資源の無い日本が世界と肩を並べる為には、今は技術と人材を育てる事しかありません。
それをやるのは「今しかない」んです。
今なら「はやぶさ」や「あかつき」、「イカロス」と言った衛星が目に見える成果を上げてくれます。
解り辛ければ「かぐや」の遺した成果だってあります。
ほとんど目立つ事はありませんが、「のぞみ」や「ミネルバ」だって成果をきちんと遺しているんです
これらを活用しない手はありません。
先延ばしや後回しにしている余裕はもうありません。
今やらなければ、手遅れになってしまいます。
実際に事業仕分けと言う悪行に寄って、日本は中・小型ロケットを失ってしまいました。
それどころかJAXA本体さえも仕分け対象にしようとしている始末です。
このままでは、日本は世界に頭を下げるだけの貧しい国になってしまう可能性があります。
でも技術と、それを裏打ちできる人材が揃っていれば。
それだけでも世界に胸を張って誇れる財産になります。
例え時間が掛っても大事に育てて行けば、その財産を武器に世界と肩を並べる事が出来ます。
物質的な意味だけではなく、本当の意味で豊かな国にするために。
目先の数字や利益に目を奪われている場合ではありません。
本当に必要なのは「今」だけではなくて「これから」の方なんです。

事業仕分けそのものは、決して否定しません。
問題なのはそのやり方です。
最初から無駄と決めつけて、斬り落とすことを前提にしている事が問題なんです。
なぜ必要なのか、どういう意義があるのかを見究めるのが本来の事業仕分けの意味合いのはず。
その中からどこまで譲歩できるのか、圧縮・削減出来る所はないのかを論議する場のはずです。
「二番目じゃダメなんですか」などと素っ頓狂な事を言っている場合ではないんです。
当たり前でしょう。
誰が「二番目の技術」なんてものを欲しがるんですか?
それが「一番だから」誰もが欲しがるんでしょう。
それを手にする事が出来るのに、無知な一言で世界一の技術を日本は失いました。
こんなことは日本国民として許されません。
今やっている事は、今の為ではなく将来のためにやっているんです。
自分達だけではなく子供や孫、更にその先の「日本の未来のため」にやっている事です。
技術も人も育たないのでは、日本には先細りの貧しい未来しかありません。
自分達の後に続く若い世代が、希望を持てる豊かな未来のためにも「今しかない」んです。

P名なし(WOLFRUMさん):はやぶさ+PLANETES


今の自分にできる事なんて、たかが知れています。
所詮ブログで妄想の様な独り言を呟くのがせいぜいです。
でもせめて誰かの目に留まってくれたなら。
それがたった一人でも、次の世代の人に伝わったなら。
そんな祈りにも似た気持ちが、今の俺にはあります。
少しだけでもいいから、先の事にも目を向けてください。
そして本当の豊かさとは何か、考えてみてください。
未来には「希望」がきっとあります。
それは一人一人、きっと違うものなんだと思います。
夢は叶わないものじゃない。
叶えるために努力する目標の事です。
どんな小さな夢でもいい。
叶いそうもないほど壮大な夢だっていい。
この記事が、そんな夢を持つきっかけになってくれればいいと思います。

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