観葉植物
与太郎の妄想独り言

2017-10

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「はやぶさ」に託された物 ?失われた平和の象徴?

日本時間4月5日午後7時21分。
アメリカのフロリダ州にあるケネディ宇宙センターから、スペースシャトル「ディスカバリー」が打ち上げられました。
日本人宇宙飛行士としては最後のシャトル搭乗員となる山崎さんを乗せ、順調に飛行を続けているようです。
国際宇宙ステーション(ISS)には7日にドッキング予定。
無事に輸送ミッションを終えれば、18日に帰還予定だそうです。
そんなスペースシャトルも、後3回の飛行を最後に引退が決定しています。
今後の有人飛行は、ロシアのソユーズ宇宙船一本になるそうで。
ISSの運用は2020年まで確定している中、往復する手段が独占市場になってしまいました。
スペースシャトルに後継機は存在していません。
また開発も、現在は行われていないようです。
今後のISSの運用も含め、宇宙開発自体が世界的にギリギリの状況に追い込まれているようです。

今回の俺得記事は、宇宙開発に欠かせない「ロケット」のお話です。
日本が世界に誇る最高の技術の集大成。
しかし国の上層の無知・無関心ゆえに、失われてしまった技術への独白です。
相変わらずの素人の戯言ですので格納しておきますが、良かったらお付き合いください。

日本が自ら切り捨てたモノは、世界へ胸を張って誇れる「平和の象徴」でした。





「ディスカバリー」の打ち上げを見た方は、どのくらいいるでしょうか。
スペースシャトルは世界で唯一、宇宙への往復を繰り返す事が出来る宇宙船です。
その形状の特殊さ故に、打ち上げに使われるロケットも専用のモノが使われます。
燃料タンクの背中にシャトルを背負わせて、更に補助ブースターを両脇に添えつける。
所謂「ロケット」ととは、その趣が大きく異なります。
しかし違うのは形状だけで、基本的な構造自体は何ら変わりません。
曰く、シャトルのメインブースターである「液体燃料ロケット」。
そして補助ブースターに使われている「固体燃料ロケット」。
地上からの打ち上げに使われるロケットは、現在この二種類しかありません。
その違いは名前の通り、燃料が「液体」か「固体」かの違いです。

ここで勘違いの無いように定義しておきます。
ロケットと呼ぶのは基本的にエンジン単体でも、積み荷を含んだ全てでも間違いではありません。
ですが、ここでは積み荷を除いた部分を「ロケット」と定義しておきます。
つまりアメリカでアポロを打ち上げた「サターン?」やロシアの「ソユーズ」などの事。
それも先端の積み荷部分を除いた部分を「ロケット」と呼ぶ事にします。

液体燃料ロケットは、現在一番使われているロケットです。
力が強く、推力の調整はもちろん停止・再点火も可能なので、精密な打ち上げが可能です。
スペースシャトルのメインブースターはもちろん、ロシアのソユーズ、日本のH??にも使われています。
但し液体燃料ロケットは構造が複雑で高価なため、打ち上げ費用が高くついてしまいます。
そのため液体よりも構造が単純で安価な固体燃料ロケットを併用することになります。
ただ固体燃料ロケットは力が弱いため、あまり大きく重たいものは打ち上げられません。
一番の問題は、一度点火すると燃料を使い切るまで推力の調整が全くできない事です。
そのため精密な誘導の必要な惑星探査機などの打ち上げには向きません。
固体燃料ロケット単体での打ち上げは、基本的に地球周回軌道への打ち上げにしか使われていません。

日本が育て上げた固体燃料ロケットのシリーズ以外は。

日本が誇るロケットには、二種類のシリーズが「ありました」。
一つは先程もちらりと名前を出しました、純国産液体燃料ロケット「H??」シリーズ。
主力はあの月探査衛星「かぐや」を打ち上げた「H??A」。
そして打ち上げ能力を向上させた「H??B」。
ISSへの無人宇宙ステーション補給機(HTV)の打ち上げをメインに、様々な用途に使われるでしょう。
この2タイプを積み荷にあわせて使い分け、幅広いニーズに対応していく事になります。
「H??」シリーズは、主に実用衛星の打ち上げを担う「商業ロケット」という位置づけでした。
それとは別に学術調査・研究を目的とした「技術試験ロケット」があったんです。
前フリがかなり長くなりましたが、それが今回の本題。
日本が世界に誇る固体燃料ロケット「M??(ミュー・ファイブ)」でした。

P名無し(com2007さん):【探査機はやぶさ】 「イトカワをねらえ!」【MMD】


この動画で「はやぶさ」を打ち上げているのが「M??」5号機です。
先ほども書いたように、固体燃料ロケットは推力調整が全く出来ません。
打ち上げてしまったら、燃料が無くなるまでアクセル全開のままです。
それはつまり予定軌道へ正確に飛ばすことが困難だと言う事。
にも拘らず、「M??」は惑星間空間に探査衛星を正確に打ち上げました。
それも3号機で打ち上げた火星探査機「のぞみ」に続いて二度も。
世界中の何処を探しても、惑星間空間に手が届く「全段固体燃料ロケット」なんて存在しません。

それだけではありません。
ロケットの総重量に対する積み荷の重さの比率・「ペイロード比」と呼びますが。
「M??」の打ち上げ能力は、世界でも最高レベルでした。
更には「M??」自身がロケット技術習得のための実験機でもありました。
そのため積み荷にあわせて一機ずつ作られた、カスタムメイドとなっていました。
打ち上げる衛星に合わせて、最も効率よく打ち上げられるように設計できる自由度を持っていました。
その代わり打ち上げに真面目に作られていたため、固体燃料ロケットとしてはコストが高くなっていました。
「M??」はまるで、職人手作りの工芸品のようでした。
結果として時代の流れの取り残されてしまい、2006年9月の「M??」7号機をもって開発が中止されました。

ロケット開発の歴史を紐解いて見ると、世界のどのロケットもある一点に辿りつきます。
ナチスドイツで完成を見た世界初の液体燃料ロケット、V?2号「ミサイル」です。
もちろん全てのロケットが、と言うつもりはありません。
世界にはV?2号を経由しないで完成したロケットも、少数ですが存在します。
しかし別の方面で「軍事兵器」の息が掛っている物がほとんどです。
これは液体燃料ロケットの基礎データの一部を海外から転用した、日本の「H??」も例外ではありません。
でも「M??」は違うんです。
1955年。
日本の宇宙開発の父、糸川英夫博士を筆頭にしてロケットの研究がはじまりました。
その時に生まれたのが日本初の固体燃料ロケット、通称「ペンシルロケット」。
全長わずか23?の、名前の通りに鉛筆のようなロケット。
ここからスタートした日本のロケット開発は、軍需とは全く接点を持つことなく成長していきます。
その後途中で分岐した液体燃料ロケットが、「H??」シリーズとして完成の域になりました。
しかし固体燃料ロケットは外の技術と接点を持つことなく、日本国内だけで独自の進化を遂げました。
「M??」は世界でも類まれな「軍事と無関係」なロケットです。
そう、本当の意味で「平和利用のための」ロケットだったんです。
本来ならば平和の象徴として、世界へ向けて胸を張って誇るべき存在だったんです。
日本はそれを無知と無理解から、バッサリと切り捨ててしまいました。
現在日本には、中・小型衛星を打ち上げるためのロケットがありません。
また後継機として開発を予定していた「G?Xロケット」も、事業仕分けで廃止されてしまいました。
日本は自らの手で、宇宙への扉の一つを永久に塞いでしまったのかもしれません。

確かにまだ日本には「H??」シリーズがあります。
でも様々な理由から、いつでも自由に打ち上げが出来る訳ではありません。
実は日本のロケットは年間2回、わずかに130日しか打ち上げが許されていないんです。
いつでも打ち上げが出来るアメリカやロシアとは大違いです。
そんな制約の中、詰まった予定の間を縫うようにしか打ち上げが出来ない。
二系統あった打ち上げ手段を一本化する余裕なんて、今の日本にはありません。
しかし技術は継承して行かなければ、あっという間に失われてしまいます。
せっかくの平和の象徴が、永久に。
「はやぶさ」の地球帰還が、そこを見直すきっかけになれば。
せめて基礎研究だけでも続ける事が出来れば。
時間はかかっても、失わずに済むかもしれません。
日本だからこそ世界へ誇れる、平和の象徴たる「平和利用のためだけ」のロケットを。





オマケ。

最初に紹介した動画の第二話ですが。
26分オーバーとか、興味がなければ見れないとは思いますが。
しかし「はやぶさ」語りに重要な探査機が登場してます。

P名無し(com2007さん):【探査機はやぶさ】 「イトカワをねらえ!」第二話【MMD】


一部ネタを交えていますし、かなり誇張した表現もされてはいます。
しかしイトカワへのタッチダウン直後までが、忠実に再現されています。
時間に余裕があれば、ぜひ見て欲しい内容です。

次の記事では、火星探査衛星「のぞみ」について語りたいと思います。
いかにして「はやぶさ」が不死身になったのか。
技術を受け継ぐ重要性のお話になります。

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