観葉植物
与太郎の妄想独り言

2017-04

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うつくしいかおり、のぞむはる その16

5月第2週 その1?2

11時になる少し前、俺の携帯が震えた。
そう言えば音を切ってたのを忘れてた。
メールの着信を知らせる携帯を開いて、内容を確認してから美希に声を掛ける。
「そろそろ休憩にしないか?」
「やったー!そーしよー」
「ちょっと、まだ一時間しか経ってないじゃない」
水瀬さんが不満を漏らした。
気持ちは分かるんだけどね。
「俺達はいいけど、これ以上は美希が持たないからさ」
「いくらなんでも甘やかしすぎじゃないの?」
「伊織ちゃん、たまに美希に合わせてのんびりやってみない?」
やよいちゃんがフォローに入ってくれた。
まだ納得はしてくれてはいないけど、それでも渋々ながら同意してくれた。
「それじゃお茶入れてくるから、美希手伝って」
「はーいって、ミキがお母さんと入れてくるから、高志クンも座ってていいよ?」
「いいからいいから。二人でやっちゃおう」
立ち上がった美希の背を押すようにして、強引に一緒に行く。
「二人はこのまま待っててね」
そう言って有無も言わさず美希と一緒に部屋を出る。
「ねぇ、どーしたの?」
一階に下りたところで、堪らず美希が聞いてきた。
「実はさ・・・」
さっきのメールを美希に見せた。
「えっ!」
「と言うわけで、ちょっと行ってくるから。多分15分くらいで帰ってこれると思う」
「ホントなの?でもどーして?」
まだ信じられないと言った感じだ。
「だって前に約束してただろ?話したらもうノリノリで」
「ホントなんだね。やったー!」
「美希のお母さんには話してあるから、俺が戻ってくるまでにお茶の準備、ヨロシク」
「まっかせて!」
ウキウキとリビングに消えていく美希を見てから、俺は玄関を出る。
ゆっくり歩いても、往復で15分は掛からないだろう。


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うつくしいかおり、のぞむはる その15

5月第2週 その1?1

「失礼します」
玄関を入ると美希のお母さんが、
「いらっしゃい」
続いて押しのけるように美希がやってきた。
「ちょっとお母さんってば・・・!高志クンおはよー」
「おはよう・・・・・・ございます」
どっちに先に挨拶したら良いか、迷ってしまった。
何よりも何故そんな競うように出てくるんだろう。
「もう美希ったら、そんなにお母さんの事邪険にしなくても良いでしょ?」
「それよりも何でお母さんが出てくるの?ミキが出ればいいだけなのに」
「あら?お母さんだって高志君と挨拶ぐらいはしたいじゃない」
「だからってミキを押しのけて先に出てくる事は無いと思うの」
・・・なんだろう?
この親子のこの手のやり取りは、基本的にただのコミュニケーションだ。
もちろん今までも数え切れないくらい見てきた・・・・・・つもりだったけど。
最近は何だか空気が違う、と言うかおばさんが妙にしつこい気がする。
どうやら気のせいでも無い様なんだけど。
「あの、とにかくここで無駄に時間掛けてると、もうやよいちゃんも来ちゃうんじゃ?」
「そう!そうだよ。もう、お母さんのせいで準備する時間なくなっちゃうよ」
美希は俺の言葉尻を掴んで、なんとか無駄なやり取りを断ち切ろうとしてる。
「準備なんて特に無いでしょうに。でもこんな所に来られても困っちゃうわね」
ところがおばさんは『分かってる』と言わんばかりに引き下がる。
この辺は流石に大人の貫禄だと、見習ってしまう。
真似はできないけど。


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うつくしいかおり、のぞむはる その14

4月第4週 その1?2

放課後。
終礼が終わると、時雨は如月さんの席に飛んでいった。
しかし二言三言、声を掛けただけですぐに戻って来た。
「おい、もういいのか?何を話し掛けてたんだよ」
時雨に話し掛けながら如月さんのほうを見ると、珍しく時雨をじっと見ていた。
しかし俺の視線に気が付くと、プイッと向こうを向いて教室から出て行った。
「別に。ただ『お互い部活がんばろうな』って言ってきただけだよ」
言うが早いか、時雨は既に荷物を肩にかけている。
「そういや菊地さんは陸上部に入るんだろ?」
今にも教室から出て行く勢いで、菊地さんに声を掛ける時雨。
「え?あ、もちろん」
「じゃ、お互いがんばろうな!」
それだけ言うと、さっさと教室を後をした。


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うつくしいかおり、のぞむはる その13

4月第4週 その1?1

「あれ?今日は時雨はいないんだ」
先週から朝一番は必ず如月さんに声をかけている時雨の姿がなかった。
めずらしい事もあるもんだ。
「あ、おはよう。そうなの、今朝はまだ来てもいないの」
春香に言われて時雨の席に目をやると、確かに荷物もなかった。
「時雨に限って風邪ってこともないだろうし、何かあったのかな」
誰に言うともなく呟きながら席に向かおうとしたら、春香に呼び止められた。
「ちょっと高志クン、たまには千早ちゃん誘うの手伝ってよ」
その瞬間如月さんは、はっきりと嫌そうな顔をした。
春香と一緒に俺を見ていた菊地さんは気付かなかったようだった。
「そうそう。時雨とは違うアプローチもたまには見てみたいし」

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うつくしいかおり、のぞむはる その12

4月第3週 その2


水曜日。
朝、いつも通りに教室に入ると珍しい物が目に入ってきた。
時雨・春香・菊地さんの三人が、如月さんの周りに集まっていた。
如月さんは大抵の場合、予鈴ギリギリに教室に入ってくる。
だからこの時間に席に付いてるのは初めて見た。
「おはよう」
とりあえず挨拶だけして通り過ぎようとしたら、
「あ、おはよう。ねぇ高志クンも一緒に、お昼誘うの手伝ってよ」
春香に呼び止められた。
「いや、俺は止しておくよ」
春香の言葉に一瞬嫌な顔をした如月さんが、チラリと俺を見た。

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色々と残念な親父です。

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